雀魂プレイヤーの集い

雀魂非公式不完全攻略読本その11「先手良形高打点、1つでOKだけど…」

https://w.atwiki.jp/mjsen/pages/8.html

 他家の攻撃を受けて、攻めるか降りるかを決定するのが押し引きです。利用頻度も多く、結果に与える影響も大きいので非常に重要ですが、強者でも極めることは難しく、最も実力差が出やすい分野。具体的にどんなケースで押し、どんなケースで引くかについては上記サイト「麻雀戦術wiki」にまとめましたのでそちらをご覧下さい。

 押し引き判断として有名な基準と言えば、先手、良形、高打点。2つ揃ったら押しというものですが、私は「1つでOK説」を取ります。2つだと条件が厳し過ぎてすぐ降りることになり、「ベタオリの頻度が高くて勝ちきれない」リスクを恐れる打ち手になりがち。真っ先にリスクを恐れない打ち手になるためにも、テンパイしていれば良形か高打点で押す。良形、高打点どちらも満たしていない場合も、先手なら(手変わり豊富でなければ)積極的にリーチを打つスタイルをお勧めします。

 しかし、「1つでOK」の立場を取るなら、ただ条件通りに打つのではなく、例外的に降りることも増えるということも押えておく必要があります。今回はこれまでの講座を踏まえたうえで、いくつか注意事項を取り上げます。

 ①ベタオリの精度を上げよ

 言うまでもないことですが、降りるべき時は正確に降りることができるようになる必要があります。ベタオリの頻度が少ない打ち手はアガることばかり考えてしまうので、いざ降りるべき時になっても降りない、もしくは降りると決めても正確に降りられない打ち手も目立ちます。頻度を下げて精度も下がってしまうことがないように、「リーチに大して安全な順に手牌を並べるトレーニング」を牌譜を利用して行うのも良い勉強法です。

 ②手作りが上手くなろう

 「条件1つで良し」としましたが、「条件2つ以上のテンパイ」に出来るならそうするに越したことはありません。手作りが上手くなれば、自然と条件2つ以上を満たすテンパイに取れる頻度も増えます。手が進む受け入れを過大評価していると、「よりよい手牌」になる受け入れを逃し、より分の良い勝負ができたチャンスを気付かないうちに失っているかもしれません。

逆に、待ちの悪い手や打点が低い手を無闇に拒否して、最高形にこだわりがちな打ち手は、「先手」を取れる頻度が減ってしまいます。自分のテンパイが遅れれば遅れるほど、放銃リスクも高くなるので、「1つで良し」とは言えないケースも増えてしまいます。裏を返せばこうした事情が、「条件2つで押し」と厳しめの条件をつけられていた理由かもしれませんね。

 ③強い待ちを残せるようになろう

 「条件1つで良し」としましたが、この場合の「良形」は「平均的なアガリやすさのリャンメン」。「悪形」は「平均的なアガリやすさのカンチャン」を想定しています。

 巡目が進んで場の情報が増えると、同じリャンメン、同じカンチャンでもアガリやすい待ち、アガリにくい待ちが生まれます。アガリやすい待ちならなおのこと押せばいいですが、アガリにくい待ちの場合は「条件1つで良し」と言えないかもしれませんね。強い待ちを残す。これも手作りの一環です。

 ④麻雀は多人数ゲーム。押し引きの相手は一人とは限らない。

 「条件1つで良し」の基準は、相手が1人リーチをしていて、残りの2人はテンパイしていないケースを想定しています。アガリはツモとロン両方ありますが、振り込みはロンのみ。アガることで他家のアガリを阻止できる。降りてもツモられたり流局ノーテンの失点は回避できない。こうした理由が積み重なって、「テンパイなら意外と勝負できる」のであります。

 逆に言えば、自分以外に2人以上がテンパイしていれば、当然押せる基準は厳しくなります。リーチ以外に鳴きやダマでテンパイしている可能性もあるので、実戦的には、「1対1なら辛うじて押してよい」くらいの場合は、他にテンパイ者が居ないかにも気を遣うようにしたいですね。

 ⑤麻雀は最終的に順位を争うゲーム。

 オーラスでアガってもアガらなくても順位変わらず、振り込んだ時だけ順位が落ちる場合。これなら良形、高打点テンパイだとしても、後手で危険牌を引けば降りた方がよいことになります。

 これは極端な例ですが、「1つ条件」は点数状況が平たく、残り局数も十分あるケースを想定した条件。昨今の麻雀戦術本で勉強されている方は、どちらかと言えば順位を意識した打ち回しが苦手な人が多いように見受けます。(逆に言えば、実戦経験は豊富だけど昨今の戦術研究に疎い方は、順位を意識しすぎる傾向が見受けられます。「2つ条件」が以前は主流だったのも、そのあたりが影響してるかもしれません。「2つ条件」なら多少リードしていてもよほどのことが無い限り押して問題ないので。)

 ⑥「押し引き」と言っても、「押し」「引き」の二択とは限らない。

 押すか引くかのメリハリをつけることは大事ですが、何を切るかの選択肢は二択とは限りません。リーチするかどうかも加えれば更に選択肢が増えます。常にどの選択が最も良いかを考えるようにしましょう。

 このあたりは高度な話になりますが、具体例としては雀魂魂天、「どら」さんの講座が参考になると思います。

 以上のことを踏まえたうえで押し引き判断を微調整しながら実戦経験を積んでいけば、リスクを恐れない人から、リスクを知る人に近づいていけます。「リスクを知る人」の域まで達すれば、少なくとも私より強い打ち手です。

 そこから「麻雀を知る人」になれるかどうかは、本人と努力と才能、更には環境的な運も必要になると思いますが、私は自分では無理だとしても、自分の講座から麻雀を学んだ誰かが、いずれその域にまで到達してくれることを心から願います。

 今回で「雀魂非公式不完全攻略読本」は一旦お休み。次回からは実戦例も踏まえながら、楽しく効率良く強くなれる麻雀講座を書ければと思っております。「勝つための現代麻雀技術論」の新刊が発売される頃には戻ってまいりましょう。それでは皆様、良き麻雀ライフをお過ごし下さい。

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