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雀魂非公式不完全攻略読本その12「1枚見えと1枚使いの差異」

 1pを切ると7s待ち聴牌に取れますが、何か和了しにくそうだと思った方は正常な麻雀感覚の持ち主。和了牌が通常のカンチャンより1枚少ないというのもありますが、自分自身で1枚使っているので、場に1枚見えのカンチャンより和了率が低いと考えられます。何故なら、1枚見えの場合は、その牌を切っている人にとっては不要である可能性が高いため。枚数が同じなら、他家に使われやすい牌ほど和了率は低くなります。

 67889の形は通称ペンカンチャン(ペンチャンでもありカンチャンでもあるので)。形こそ順子を作る形ですが自分で和了牌を使っているので、上級者がシャンポン、単騎待ちの割合が少ない理由に通じます。打ち手は魂天の方ですが、やはりリーチには踏み切りづらいという理由で聴牌を外されていました。

 それではどの程度和了が期待できるのか、具体的な値を求めるのは場況込みの判断が必要なので難しいですが、「8巡目の◯◯待ちの和了率が◯%程度なので、この形なら△%」という形で、打牌毎の和了率を相対的に比較することであれば可能です。

 まずは8巡目の通常(4枚残り無スジ)カンチャン7待ち。『統計学のマージャン戦術』によるとA=43(T/A=52)。同じ条件で3枚残りになるとA=36(T/A=49)となります。

 4枚で40%、8枚で60%なら、2枚の場合は40%の半分20%より高く、10%減の30%より低く、半分の25%くらいという話を以前やりましたが、同様に考えれば3枚の場合は30%よりは高く、5%減の35%より低く、半分なら32〜33%。今回は4枚43%なので、3枚なら32.25%より高く39%より低く、間を取って35〜36%。大雑把な計算ですが、データと大体一致しました。

 それでは1枚見えの3枚と、1枚使いの3枚ならどの程度開きがあるでしょうか。統計データの「36%」というのは、前者のケースも後者のケースもひっくるめての値ですが、前者だけを集めても、理論上は39%より低く、後者だけ集めても、32.25%よりは高いと考えられます。それなら更に大雑把になりますが、前者が37%、後者が35%くらいで、足して2で割って36%とでも予想してみましょう。

 https://note.com/mahjong_math/n/ndd56c6ee8cc1

 最近、「見え」と「使い」の差に着目した研究データが発表されました。有償なので引用に留めますが、カン7で残り3枚、前者のケースは36.8%、後者のケースは35%。トータルが36.6%と前者とあまり変わらないのは、前者の出現率が後者に比べてずっと多いためですが、和了率と和了牌の枚数の関係を意識さえしていれば、だいぶ大雑把な予想でも実際のデータにかなり近い値を求めることが可能です。

 今回の牌図に関しては、ソーズが場に高く親も2フーロしているので、実際のアガリ率は残り4枚カン7でも40%あるかどうか。1枚使いなら32%というところでしょうか。

 しかし、聴牌を外したとしても、A=32の壁を超えることは難しいでしょう。詳しくは後日取り上げることとしますが、いわゆるリャンメンリャンメンの1シャンテン。リャンメン聴牌になる受け入れが4種16枚でも、同条件でA=30程度。今回はどのように聴牌を外してもそれ以上にリャンメン聴牌になりやすい形になりません。

 無論、リーチしなければB(振り込み率)の値を下げることができるかもしれませんが、「一応先制」「悪形」「高打点」ですから、この段階で降りを理由としてAの値を下げるのは得策とは言えません。a(和了点)が上がることもありますが、元々ドラドラの手である以上メリットとしては薄い。1枚使いの悪形だと手変わり待ち有利になることも増えますが、今回のケースなら辛うじて即リーチに分があると判断しました。

 痛恨の一発ツモ逃し。フリテンでも先程の手よりaが高くなり、Aの値も下がっておらず、手変わりも無ければ出和了も利かないのでここでリーチを選択。もちろんこうなればリーチが正着ですが、こうなればリーチするのであれば、悪形待ちリーチを嫌ったとしてもBの値はあまり下がっているとは言えません。

 

 そして上家から追いかけが入り、何と赤5sをつかんで倍満放銃。放銃自体は仕方ないとしても、リーチを打つタイミングが早ければ早いほど他家に反撃される可能性が下がるので、仮にAの値が同程度だとしても、BCDによる失点が減り、Eによる聴牌料での加点が増えるというのも事実です。

 1枚使いのペンカンチャン。昔ならこの形でリーチなどまず有り得ないと言われていた形。私自身、この形でリーチを打つのは未だに抵抗がありますし、実際リーチを打たない選択が有力な局面も多いと考えます。しかし麻雀はあくまでその場に応じてよりよい選択を取れるかどうかの勝負。前回、「上級者だからこそ間違えた」という話もしましたが、そのことがよく分かる一例として取り上げさせていただきました。

 

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